2021-02-06

2月6日(土)仕事終わりの普通の話

いいお天気のおかげで、活気がある1日でした。予想よりも早くにパンは売り切れたし、「なんか、いいな〜うれしいな〜」と思いました。お昼ごはんの時にInstagramを開いてなにげなく観ていると、「サンドイッチブルース」を販売してくださっている庭文庫(岐阜県にある個人書店)さんがコメントと共に本を紹介しているのを見つけました。

岐阜県へは百草さんへの出張販売で何度か訪れたことがあります。その度に岐阜周辺のお客さまが買いに来てくださって大行列というありがたいこともありました。その常連さん(今は友人)に「どこか岐阜で本を置いてくれるところ知らない?」と繋いでもらったのが庭文庫さんです。その文章が素敵すぎるのでここにコピペさせていただきます。↓

niwabunko

こんにちは。庭文庫は今日も開店しましたよ。どうぞ、どうぞです。

さて、新入荷の本があります。おすすめ本です。

サンドイッチブルース
森田三和(ミアズブレッド店主)
ループ舎


「自分が作るものが私は一番好きだ。だけど自分以外の人も好きだなんてすごいこと、そして私はそれで生きている。」森田三和


画学生時代から、パンを焼いてきたという、森田さんは、「気晴らしに焼いていたパンが美味しくて、作ること自体に夢中になって目の前の世界が変わっていった。」という。


「自分が作るものが自分を元気にする。それは今もずっと変わらない。」森田三和


奈良県にあるという、彼女の店を、わたしはまだ、訪ねたことは、ないのだけれど、お店のHPのトップ画面には、もう、なんとも美味しそうなサンドイッチの写真が載っていて、ああ、食べてみたいなあと、思わされる。

森田三和さんは、『ミアズブレッド』というお店を営む方で、パンを焼いたり、サンドイッチを作って売ったりしている方で、うちの店の常連さんの、どうやら古くからのご友人らしくて、「こんな本が出るんだけど、置いてくださらない?」とのご要望をいただいてぼくは初めて彼女と彼女の店のことを、知ったのだけど。

今では日本有数の、気になるパン屋さんへと、ぼくのなか、むくむくと、ふくらんでいるものです。

あったかいひざしのなかにぽんやりといるような、そんな、やさしい文章のなかには、彼女の、強さ、軽やかさ、自在さがどこか、満ち満ちてくるかのようにして伝わる。

いいなあ、と、思う。この人、いいなあ。って。そう、思わせてくれる。きっと、「ミアズブレッド」のお客さんたちは、パンのことをもだけども、彼女のことをも、好きなんだろうなあ、なんて、勝手な推測をも、してしまったり。

この、本の作りも、またおもしろくて、side Aとside Bがあり、本のどちら側から読んでも楽しめる仕様になっているのです。「サンドイッチブルース」という、名前だからたぶんだけど、レコードのA面、B面、という感じなのだろうと、そう思う。

小さなエッセイたちの集まりが、呼応しあいながら、朗らかで、悠々と生きる彼女の空気を、あたたかさを、伝えてくれる。

生きることって、働くことって、こんなにも素直で、確かな生きること、と、むすびついてあるものでいいのかあ、と思える、そんな、一冊です。

おすすめ。

と、まるで物語のような文章に引き込まれて絵本の中の主人公になった気分いなりました。お会いしたことがないのに本から本質が伝わるのはうれしいです。

つづく・・